うみがめ第6号

うみがめ第6号

「備える」ということ 院長 春山 康久

「備える」ということはどういうことでしょうか。広辞苑によれば 1. 物事に対する必要な準備をととのえる。用意する。 2. 物を不足なくそろえておく。設備として持つ。 3. 欠ける所なく身につける。自身のものとして保持している等の意味があります。備えの例としては 1. 災害(地震等)に備える。 2. 万一(病気)に備える。 3. 資格を備える、等があげられます。

「備え」を実践し成功した話。サッカー日本代表の川島永嗣選手、著書「準備する力」から一部を紹介します。彼のポジションはゴールキーパー。サッカー日本代表の守護神として鬼気迫るファインセーブを連発、ファンを魅了して止みません。現在はベルギー・リールセに所属し今年の10 月から主将を務めています。多国籍チームで10 カ国以上の選手が集まって、オランダ語、フランス語、英語、ドイツ語が飛び交うそうです。キーパーにはコーチングという仕事があり、試合中にディフェンスに大声で指示を与えながら、ポジションを修正し、試合を組み立てる重要な役割があります。自分がどうして欲しいか伝える手段として言葉が必要になります。川島選手は海外移籍という目標を掲げ、海外で成功するための重要なツールとして語学をあげました。今では英語、イタリア語であれば日常生活、チームのミーティング、ピッチレベルの会話では困らない程度は使いこなし、元気に活躍しています。

ちなみに、「備える」の反対語は何でしょうか。「備えていない」、すなわち、「持たない」ということになるでしょう。「持たない」ということは、 1. 必要品・武器などを持たない。免許証不携帯、丸腰。 2. 才能・能力などを持たない。力が不足、不十分。 3. 事態・状況などが持たない。維持できない、支えきれない、持ちこたえられない、ということです。

うみがめ第6号(PDFファイル)

  1. 松かぜ
  2. 院長コラム
  3. 職員紹介
  4. 重心病棟紹介
  5. 療育活動紹介
  6. みんなの作品コーナー
  7. 編集後記

2011.12.21

広報誌
一覧に戻る