社会福祉法人 愛泉会日南病院

広報誌:うみがめ

うみがめ第17号

投稿日:2016.3.29

理事長あいさつ

愛泉会日南病院 理事長 西島 英利

新年明けましておめでとうございます。
今年は「申(さる)」年です。果実が成熟して固まっていく状態を表しているとされています。
愛泉会日南病院も4年をかけて建て替えを行ない、昨年(平成27年9月)完成し、10月27日に完成祝賀会を行ないました。平成24 年3 月に病院増改築第1期工事(管理棟・外来部門等)の起工式からスタートし、平成25年9月第2期工事(一般病棟)、平成26 年11月に第3期工事(重症心身障害児・者病棟)を開始し、平成27年9月完成し、10 月31日に移転いたしました。
思えば、平成14年7月に国立病院から移譲を受け、社会福祉法人愛泉会日南病院として、スタートしたのですが、狭い病棟でごちゃごちゃした中での患者さん達に対する治療だったので、不自然な療養生活を患者さんに強いていました。10 周年を機に思い切って、広々としたスペースで、リハビリ治療や療養生活を送ってもらおうと考え、建て替えてきました。
一般病棟は血液癌の患者さんや脳卒中等の麻痺等の回復を治療するリハビリもできる作りにしました。
重症心身障害児・者の病棟は各々の病室を広くし、療養生活を送りやすくし薬物投与だけの治療ではなく、リハビリテーションを充実させ病気の進行を出来るだけ遅くする治療ができるように今までの広さの約2 倍の広さにしました。しかし建物を新しくしても、それだけでは何の力にもならず、その建物を利用して、どのようなサービスを患者さん達に提供できるのかが、これからの私達職員に課せられた責務だと思います。
皆様方に高く評価されるような病院にするべく努力して参りますので皆様方のご意見、ご指導をどうぞよろしくお願い申し上げます。

院長あいさつ

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願申し上げます。

愛泉会日南病院 院長 春山 康久

 愛泉会日南病院は平成27年10月重症心身障害病棟が竣工、4年にわたる全面改築工事が完了し、平成28年の新年は新しい病棟で迎えることになりました。この日を待ち遠しく思っておられた入所の皆様はもとより、ご家族の皆様にとりまして晴れやかな正月となられたことと思います。
今年はさる年(申年)、草木が伸び切り、果実が成熟して堅くなっていく状態(申堅)という言葉があります。愛泉会日南病院が今後ますます充実した病院となりますよう職員一同願っております。
皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

(訳)新しい 年の初めの 正月の 今日降る雪のように もっと積もれ良い事4,516 首ある万葉集の和歌の一番最後に載せられている歌である。

うみがめ第17号(PDFファイル)

  1. 理事長あいさつ
  2. 院長あいさつ
  3. 事務部長就任あいさつ
  4. 3号棟外観
  5. 3号棟紹介
  6. 秋祭り
  7. クリスマス会
  8. まつかぜ、外来診療日程表、編集後記

うみがめ第16号

投稿日:2015.10.15

「2つの絆(きずな)」「2つの絆(きずな)」

愛泉会日南病院 院長 春山 康久

2011年「今年の漢字」第1 位になった「絆」。広辞苑によると、①馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。梁塵秘抄「御厩(みまや)の隅なる飼い猿は絆離れてさぞ遊ぶ」②絶つにしのびない恩愛。離れがたい情実、ほだし。係累。繋縛。とあります。
絆の語源は動物を繋ぎ止める綱(つな)、であり動物にとっては自由を奪われ束縛され迷惑なものであるに違いありません。4 年前の東日本震災直後の被災された人たちのあの整然とした日本人の振る舞いに、全世界の人々が日本人の「絆の深さ」に驚きと称賛の声が上がりました。最近、「絆」に関する東大教授 玄田有史先生の記事を目にしました。希望の役割についての内容です。
「あなたは友だちが多い方だと思いますか」の質問で始まります。
対象が20 ~ 59 歳で、米国では40%、英国は約30%、中国でも約25%が「多い」と回答しています。一方、日本ではわずか約8%でした。友だちが「少ない」「いない」を合わせると60%を超え、他国に比べ突出して多くなっています。「絆」が強いはずの日本で以外な結果と思われました。記事はさらに続きます。

社会学では絆には2種類あるそうです。

1つは家族や親友、恋人など、日ごろからの緊密な交流を伴う「ストロング・タイズ(強い絆)」で、この絆の中で生活することは、安心や幸福の源になるそうです。

もう1つは「ウイーク・タイズ(緩やかな絆)」で、この絆でつながる人々は異なる場所で生活していることも多いけれど実際に会うと、自分と違う情報を持っている分、新鮮な発見や気づきをもたらし、それが希望につながることも多くなります。この絆は気づきや希望の源になるそうです。
社会に安心や幸福を広げるにはストロング・タイズの充実が求められる一方で、希望のためにはウイーク・タイズを広げる機会が大切であるそうです。
「絆を深める」とよく言われますが、特に若者にとって深めるのは「ウイーク・タイズ」であると
思われます。

“Hope is a Wish for Something to Come True by Action”

希望には「気持ち(Wish)」と、自分にとっての大切な「何か(Something)」、それがどうすれば叶うのかという「実現(Come True)」に向けた手立て、そして何より自分の足で「行動(Action)」するという4つの柱から成り立っている。(玄田有史)

(参考文献)
1)玄田有史 希望の役割(4)日本経済新聞 平成27年5月22日
2)希望の作り方 玄田有史 岩波新書 2010年

うみがめ16号(PDFファイル)

  1. 院長コラム
  2. 医師紹介
  3. 療育活動報告

愛泉会日南病院パンフレット(外来診療日程表等)

投稿日:2015.10.2

病院パンフレット201510病院の概要、外来診療日程表、診療科のご案内などをご紹介します。

うみがめ第15号

投稿日:2015.2.18

うみがめ15号新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申しあげます。

理事長 西島 英利

2015 年(平成27 年)がスタートしました。今年は未(ひつじ)年です。未には果実が熟しきれていない未熟な状態を表すという解釈と、「暗い」という意味で植物が茂り、暗く覆っている状態を表しているという二通りの解釈があるとされています。そして豊作への願いがこめられていると言われます。
愛泉会日南病院は、今年の10 月に今建設中の重症心身障害児(者)の病棟が完成します。新病棟は広々としたスペースで、その中でリハビリをしながら療養生活を送っていただくための建物になっています。また昨年完成した2病棟は、一般内科病棟ですが明るく広さを感じさせる造りにしました。しかし、この建物を生かすのも働くスタッフ達が、患者さん達のために役立つ充実した知識を持っていなければなりません。今年は職員の研修を通じてさらなる質の向上につとめていきますので皆様方の御指導、御助言をよろしくお願い申し上げます。そして病院がより成熟した病院になるよう努力いたします。

「主役はあなたです」

院長 春山 康久

謹んで新年の慶びを申し上げます。
今年も宜しくお願い申し上げます。

長年の懸案でありました愛泉会日南病院の改築工事が今年の10 月ですべて完了し、一般内科病棟、重心病棟が新しく生まれ変わります。現在の重心病棟は昭和50 年から52 年にかけて建設された建物ですか
ら実に40 年ぶりの改築工事です。今年の秋には皆さまを新しい病棟にお迎えできますことはこの上ない喜びでございます。これを機に職員一同初心に帰ってより良い病院づくりに努めて参ります。ご家族の方々、職員の皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。
「レリゴー、レリゴー」世界中、日本中の街中で口ずさまれました。「これでいいの」、という意味でありますが、監督が女性、ヒロインが二人の女性であることが注目されました。既成の女性のイメージを離れ、強い女性が描かれ、「人生を切り開くのは自分自身、変えるのはあなたです」、と訴えているようです。

うみがめ15号(PDFファイル)

  1. 理事長・院長あいさつ
  2. 副院長・総括部長あいさつ
  3. 療育活動報告
  4. 松かぜ・編集後記

うみがめ第14号

投稿日:2015.1.16

生体リズムと健康
―ヒトは朝日を浴びて体内時計をリセットする―

愛泉会日南病院 院長 春山 康久

●概日リズム(Circadian Rhythm)

地球上のあらゆる生物は、24時間を基礎として生活するリズムを持っており、人間にも同様の機構があるといわれます(若村智子)。この背景として地球が24時間の周期で自転しながら太陽の周りを1年かけて公転しているという自然界の法則と、そのような規則性の中で人類は進化しながら地球に生存していることが考えられます。
ヒトの体には概日リズム(睡眠と覚醒、体温や血圧・脈拍の日内変動、ホルモン分泌)、90分周期のリズム(レム睡眠とノンレム睡眠など)、28日周期のリズム(月経)等自然なリズムが存在します。このような生物リズムの中で概(おおむね)1日周期という意味で概日(がいじつ)リズムがあります。語源はラテン語の約(circa)、 “circadian” (約1日)に由来し概日リズム(Circadian Rhythm)と呼ばれております。

●体内時計、生物時計(Circadian Clock 概日時計)

ヒトの睡眠や体温のリズム周期は約25時間で1日より少し長いのですが外部環境の変化が刺激となり、体内時計の位相を前進させて24時間周期にします。体内時計は脳の中にある「主時計」と全身の細胞にある「末梢時計」の2種類があり、その2つのリズムが同調することで正しく1日のリズムが刻まれます。この主時計による末梢時計の同調には、自律神経系が主な働きをしているといわれます。この同調因子として、ほぼすべての生物が光を利用しています。体のリズムを整えるには、朝日を浴びることが不可欠なのです。末梢時計を毎日調整する信号が食事です。起床後1時間以内の食事により末梢時計がリセットされ、主時計のリズムと同調します。朝食を抜くと末梢時計がリセットされず、2つの時計がバラバラに働くのでリズムが乱れ、脂質の代謝異常やホルモンの分泌異常を招きます。最近、体内時計の調節に膵臓から分泌されるインスリンが一役買っており、「糖分の摂取時間を工夫することで、時差ぼけの解消や夜型になりがちな現代人の生活改善に役立つ可能性がある」という新聞記事を見ました。
概日リズムを支配する体内時計の所在として、哺乳類のげっし類(ネズミの類)では視床下部のsuprachiasmatic nuclei(SCN;視交叉上核)が知られています。

●時計遺伝子(Clock Gene)

体内時計の調整に重要な役割を果たしているのが時計遺伝子と呼ばれるもので体の細胞一つひとつに存在し、環境サイクルの長さに似た周期で自律的に振動し、種々の生理機能に作用して概リズムを発現させる働きをもっています。これまで体内時計の刻みを促進する因子(時計転写因子)としてBmal、Clockの2つの時計遺伝子群が、また抑制する因子(時計抑制因子)としてCryとPeriodの2つの時計遺伝子群が発見されました。2014年理研の研究グループは概日リズムを示す新規遺伝子としてGm129を発見し「Chrono(クロノ)」と名付けられました。最後の時計遺伝子といわれています。
昼夜、明かりが絶えることのない不夜城と化した現代社会において、夜間労働や時差ぼけに伴う体内時計の異常は睡眠障害のみならず多くの現代病の根源であると考えられています。1日の身体のリズムを作るには、朝の光を浴びて「主時計」をリセットし、朝ご飯を食べて「末梢時計」をリセットすることが重要と思われます。

(参考文献)

  1. 生体リズムと健康 若村智子 丸善株式会社 平成20年
  2. 「時間栄養学」 香川靖雄、女子栄養大学出版部 2009
  3. 「最後の時計遺伝子見つかる」 理化学研究所 2014年4月16日

うみがめ14号(PDFファイル)

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  2. 療育活動報告
  3. 2病棟紹
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